昨年より民事信託に取り組む事務所が急増しています。これは、司法書士業界内の盛り上がりだけではなく、取引先の金融機関や不動産会社、保険会社といった企業も注目しているためです。
その動きの中で、地銀と司法書士が多く会員登録をしている民事信託士協会が業務提携を結んだニュースがあります。
正式には、「一般社団法人民事信託士協会」という名称で、ホームページによると「平成26年4月に一般社団法人民事信託士協会を新たに設立し、平成27年に民事信託の適正活用を担う人材の育成を目指して、新たに民事信託士という資格を創設することにしました。」と記載されています。
民事信託を推進している団体は他にもありますが、同協会が主催している民事信託士の受験資格は司法書士または弁護士となっており、法律家で構成されています。 弊社に求人依頼を頂いている事務所様の中にも、民事信託士として活躍されている方がおります。
・民事信託士協会HP
http://www.civiltrust.com/shintakushi/index.html
栃木銀行と民事信託士協会が業務提携を結んだニュースがリリースされました。同協会が金融機関と提携するのは初めてということです。
・栃木銀、民事信託士協会と提携(日経新聞社)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3059724016052018L60000/
これは司法書士業界にとって、非常によいニュースだと感じております。 司法書士と金融機関の関係を見ますと、金融機関が司法書士へ仕事を依頼するという流れになるため、どうしても受け身となり、立場的には弱くなってしまう印象があります。ですが、今回の提携、そして信託契約の実績ができると、他の金融機関にも派生し、金融機関の司法書士に対する見方が変わるのではないかと期待しています。
司法書士業界内での競争だけではなく、AI、ブロックチェーンなど様々なテクノロジーの発達が、司法書士に対する脅威としてあげられています。 ですが、今回のような専門家ならではのコンサルティング業務はAIやテクノロジーの進歩に取って代わることができない業務だと思います。 より専門性を高め、司法書士の地位がより向上していくことに期待しています。
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