仕事柄、毎日のように、司法書士の先生方と採用に関するやり取りをしています。
やり取りをする中で、未経験資格者か、経験資格者のどちらを採用した方が良いのか、悩むという相談をよくいただきます。
お話しを進めていくと、入所後の立ち上がりが早いことから、できれば経験資格者を採用したいという意見になることが大半です。
そのため、東京司法書士会の求人情報には、経験者尚可というような記載をしてしまうようです。
ですが、経験資格者は簡単に採用できるものではありませんし、面接できっちりと確認をしなければ、ミスマッチにつながる可能性は未経験者より高くなります。
そのため、経験者の方の就職・転職支援を行う際には、面接は1回だけではなく、できれば2回(多い時は3回)行っていただくようにしています。
なぜかというと、経験者ほど転職した後の事務所在籍期間が短い傾向にあると、これまでの相談実績から感じているからです。
弊社では採用面接に同席させて頂くことが多いのですが、その際にも話を聞いていて、求職者と先生の双方が感じていると思われる懸念点について、気づく瞬間があります。
その際は、あえて面接に割り込ませていただき、当社からその点について触れることもあります。
例えば、待遇面の詳細はどうなっているのか、どのような実務に携わることになるのか、法人化の可能性はあるのか、今後の展開と自身が求められる役割についてなど、当事者同士では聞きづらいことを多岐に渡り確認させていただきます。
疑問点を入所前の面接という場で解消していただくようにしています。
話しは戻りますが、経験者尚可という記載をしてしまうと、有力な未経験資格者の応募がなくなる恐れもあります。
このブログをご覧いただいている未経験者の方は、そう感じる方も多いと思いますが、求人票に「経験者尚可」という記載があるだけで、応募を躊躇されるのではないでしょうか。
これは非常にもったいないと感じてしまいます。
先生方としては、経験はないが資格者なので、会うだけ会おうという気持ちでいても、実際に面接をして気に入ったので、採用したというケースは過去に多々ありました。
「尚可」というものであれば、気になる事務所があれば、躊躇せず是非チャレンジして頂ければと思います。
また、未経験者の場合、立ち上がりは遅いものの、癖がついていないため、事務所のやり方を忠実に覚えていってくれるという利点もあります。
そのため、長い目で見ると主力で活躍いただける方は、大半がその事務所の生え抜きの方です。
このような事実を見ていくと、大企業だけでなく、中小企業も定期的に新卒を採用する理由もここにあるのかもしれませんね。
とりとめのない話になってしまいましたが、細かいご相談等も悩まず、お気軽にお問い合わせください。
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